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スティール症候群

本来、末梢組織に供給される動脈血がシャントに流入し、末梢循環障害を呈するために引き起こされる病態で、手指の冷感、しびれ、痛みなどの症状を呈します。
高度になると、びらん、潰瘍を形成することもあります。

原因は、シャントの血流過剰動脈硬化による末梢循環障害とされています。
近年、糖尿病性腎症が増加傾向にあり、糖尿病による末梢循環障害を有する患者さんが増加していて、スティール症候群は大きな問題となっています。

前腕でシャントが側端吻合で作製されている場合、末梢の動脈圧が高く、シャント静脈の圧が低いため本来は尺骨動脈から末梢に供給される血流が、シャント静脈側へと流入します。
これが典型的なスティール症候群の病態ですが、実際は肘などよりむしろ中枢にシャントを作製した場合に生じやすいといわれています。
これは、中枢で作製すればするほど過剰血流となる可能性が高いためです。

治療としては、症状が軽い場合はPGE1製剤などの血管拡張薬で改善しますが、痛みを生じる場合はバンディング手術などを行ってシャント血流を低下させることが有効です。
痛みやしびれが強い場合、皮膚のびらんや潰瘍をきたしている場合は、シャントを閉鎖せざるを得ない場合もあるようです。

参考・引用文献
血液浄化療法ハンドブック第5版:編集:透析療法合同専門委員会、出版社:協同医書出版社

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